2010年に新卒で電通ライブの前身である電通テックに入社し、イベント領域を中心にキャリアを重ねてきた滝澤さん。2018年に一度会社を離れ、オーダーメイドウェディングを手がけるCRAZYへ転職。新郎新婦一人ひとりの人生に深く向き合い、その人たちらしい結婚式をつくる仕事に携わってきました。
そして2023年、再び電通ライブへ。一度外の世界を経験したからこそ気づいた、電通ライブの魅力とは何か。外で得た経験は、今の仕事にどのようにつながっているのか。
アルムナイ(※)として電通ライブに戻った滝澤さんに、これまでのキャリアと、再びこの場所で働く理由を聞きました。
※アルムナイとは……企業を退職した元社員のこと。電通ライブでは2022年から、アルムナイの方々と情報交換を行うコミュニティを運営し、退職後もゆるやかにつながり続ける関係づくりを進めています。
滝澤 未由希
2010年、電通ライブの前身である電通テックに新卒入社。イベント領域のプロデューサーとして、BtoB・BtoC問わずさまざまなイベントの企画・制作・実施に携わる。2018年に退職後、CRAZYへ転職。オーダーメイドウェディングのプロデューサーとして、約5年間にわたり新郎新婦の人生や価値観に深く向き合う結婚式づくりを経験。2023年7月、電通ライブに再入社。現在もイベント領域を中心に、プロデュース業務に携わっている。
人が集まり、心に残る瞬間をつくる。その思いから始まったキャリア
――まずは、これまでのキャリアについて教えてください。
滝澤:2010年に新卒で入社し、2018年に一度退職するまで、ずっとイベントの部署に所属していました。途中で電通のイベント専門のセクションに出向したこともありますが、基本的には一貫してイベントの仕事に携わってきました。
担当していた案件は幅広く、BtoBからBtoCまで、展示会や一般向けの体験イベントなど、さまざまな種類のイベントを経験させてもらいました。
――もともとイベントの仕事に興味があったのですか。
滝澤:そうですね。学生時代から、イベントの仕事がしたいと思っていました。みんなで何かを企てたり、人が集まる場をつくったりすることが好きだったんです。人が集い、心に残る時間や体験が生まれる。そういう瞬間を仕事にしたいという思いがありました。新卒で入社した当時も、イベント以外の部署に配属される可能性はありましたが、「絶対にイベントの仕事がしたい」と伝え続けて、イベントの部署に配属されました。
――電通ライブ時代の仕事で、印象に残っているものはありますか。
滝澤:クライアントのインナー向けに実施した決起大会です。業界No.1を目指して、全国の営業社員が集まる大規模なイベントで、数千人規模だったと記憶しています。
インナーのモチベーションやエンゲージメント向上を目的としたイベントを担当するのは初めてで、共通の目標に向かって組織全体の意識をどう高めていくかという点に難しさを感じながら取り組みました。
社員一人ひとりにとっても、組織や会社にとっても「次の一歩を踏み出すきっかけ」となる場をどうつくるかを考え続けた経験を通じて、イベントが人や組織を動かす力を持っていること、そしてその役割の大きさと面白さを実感できたことが、特に印象に残っています。
よりパーソナルな人生の節目に向き合いたい。CRAZYへの転職
――2018年に一度、電通ライブを離れています。どのような思いがあったのでしょうか。
滝澤:電通ライブの仕事や環境が嫌だったわけではまったくなく、社内も社外もみんないい人たちばかりで、本当に恵まれた環境で働かせてもらっていました。
ただ、イベントの仕事を続ける中で、より個人の心が動く瞬間や人生の節目を彩るような仕事に挑戦したいという思いが強くなり、マスではなく、パーソナルな領域に関わりたいと考えるようになりました。
――CRAZYでは、どのような仕事をしていたのでしょうか。
滝澤:オーダーメイドウェディングのプロデューサーとして、新郎新婦の人生や価値観を深くヒアリングし、オリジナルのコンセプトや結婚式のあり方から提案していました。会場の提案も含めて、準備から当日の運営ディレクションまで一気通貫で担当していました。
仕事の進め方としては、電通ライブで経験していたイベントプロデュースに通じる部分も多かったと思います。
人の人生に深く向き合うことで、仕事への向き合い方も変わった
――CRAZYでの仕事で、特に印象に残っていることはありますか。
滝澤:何度も心を動かされる瞬間がありました。お二人の人生背景に踏み込んで提案し、その提案に共感いただき、「この思いを結婚式で伝えたい」と言っていただけたときは、準備の時間も含めて深く心を動かされました。初回のヒアリングで新郎新婦とともに涙するようなこともあり、それほど新郎新婦や仕事仲間と本音で話し、人の心に触れる仕事でした。
――その経験は、今の電通ライブでの仕事にもつながっていますか。
滝澤:人と向き合う時の姿勢は少し変わったと思います。初対面の相手が話しやすい雰囲気や関係性をつくることを、以前より意識するようになりました。
もうひとつは、自分で手を動かす感覚です。CRAZYでは細かな部分まで自分で考えて形にしていたので、まず自分で考え、手を動かしてみる。そのスタンスは今の仕事にもつながっているかもしれません。
思いがけない「戻ってくる?」のひと言が、再入社のきっかけに
――CRAZYを経て、再び電通ライブに戻ることになったきっかけを教えてください。
滝澤:一番大きかったのは、オーダーメイドウェディングの事業が一区切りを迎えたことです。
CRAZYに入社した2019年以降、様々な社会変化を受けて会社のビジョンや方針が変わったこと、また私自身も年齢を重ね大切にしたいことが少しずつ変化したことから、新たな環境に移ってみたいと考えるようになりました。
その中でも軸にあったのは、電通ライブでもCRAZYでも私のキャリアにずっとあったイベントの仕事です。
――最初から電通ライブに戻ることを考えていたのでしょうか。
滝澤:いえ、実は考えていませんでした。自分から離れた立場だったので、まさか戻れるとは思っていなかった、という方が近いかもしれません。ただ、転職活動を始めた際に、電通ライブ時代にお世話になった先輩に「CRAZYを辞めようと思っている」と伝えたんです。すると、その場で「じゃあ戻ってくる?」と言われました。まさかそんな言葉をかけていただけると思っていなかったので、その場では即答できませんでした。でも、それが電通ライブに戻ることを考える最初のきっかけになりました。
――最終的に、戻ると決めた理由は何でしたか。
滝澤:やはり、一緒に仕事をしたことのある人たちがいる環境だったことが大きかったです。最初に辞めた時も電通ライブが嫌だったわけではなく、とても恵まれた環境で働かせてもらっていたという思いがありました。だからこそ、もう一度ここで働くという選択肢を前向きに考えられたのだと思います。
外に出て実感した、電通ライブの仕事のスケールと安心感
――一度外に出たことで、改めて気づいた電通ライブの魅力はありますか。
滝澤:まず、会社としての基盤がしっかりしていることです。電通グループという背景もあり、働く環境や制度が整っていて守られていたなと、外に出て改めて実感しました。電通ライブには、安心して仕事に向き合える土台があると感じています。
もうひとつは、大規模な仕事を統括する立場でつくる点です。よりパーソナルな領域に挑戦するために一度外に出ましたが、戻ってみて、改めて大きなクライアントや案件に関われる機会の多さを実感しました。
単に一部分を担うだけでなく、プロジェクト全体を統括し、プロデュースする立場で関われる点も魅力です。そこで見られる景色は、電通ライブならではだと思います。
実際に復帰後は、担当案件がカンヌライオンズでゴールドを受賞しました。そういった世の中にインパクトや影響を与えるほど大きな「事」をつくり出せるのは、電通ライブならではだと感じています。
――5年ぶりに戻ってきて、変わったと感じたところはありますか。
滝澤:基本的には、いい意味で変わっていない部分が多いと思います。戻ってきた時も、ありがたいことに、皆さんが受け入れてくれて、5年ほど離れていた期間をほとんど感じませんでした。自分でも驚くほど、すぐになじむことができました。人によって離れていた期間や戻り方はさまざまだと思いますが、少なくとも私は、以前と変わらずこの場所で自然に働けています。
一方で、働きやすさに対する会社の姿勢は変わってきていると感じます。たとえば、育休や産休を取得する社員が以前より増えている印象がありますし、男性社員が育休を取ることも、私が辞める前は少なかったように思います。今では、ほぼ取得されていると聞きました。時代に合わせて、より働きやすい環境を整えようとしていると感じています。
立場が変わっても、面白いものをつくる仲間であり続けたい
――電通ライブを離れた経験がある方や、戻ることを考えている方に伝えたいことはありますか。
滝澤:まず、一度外に出るという選択をしたこと自体がすごいことだと思います。この会社にい続けることもできる中で、自分で別の環境を選んだ。その決断に、強いリスペクトがあります。
「絶対に戻ってきた方がいい」とは思いません。それぞれの人生があり、それぞれが選んだ道があるからです。
ただ、一度辞めたからといって関係が終わるわけではないとも思っています。私自身、辞めた後も電通ライブ時代の先輩や同僚とのつながりは続いていました。会社に残っている人にとっても、外に出た人にとっても、そうしたつながりには意味があるのではないかと思います。
今は、働き方や関わり方がより多様になっています。戻る人もいれば、業務委託として関わる人、近しい領域で一緒に仕事をする人もいる。電通ライブにいるかどうかという線引きではなく、さまざまな立場の人が互いに影響を受けながら、世の中に面白いものを生み出していけたらいいのではないかと思います。
――最後に、これから電通ライブで挑戦していきたいことを教えてください。
滝澤:ウェディングや企業イベントなどジャンルにこだわらず、人が集まり、心が動く瞬間をつくれる人になるのが夢です。
電通ライブでは、大規模な仕事にただ関わるのでなく、プロジェクトをリードする立場でつくっていけるチャンスがあります。一方で、一人ひとりの思いや背景に深く向き合うことも、自分の中で大切にしたいと思っています。
大きな体験の中にも、そこに集う人、目の前にいる人の、心に残り何かのきっかけになるような瞬間をつくっていきたい。一度、会社を離れてみたからこそ得られた視点を、これからの仕事に少しずつ還元していけたらと思っています。