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未経験で飛び込んだからこそ見えた、
電通ライブの仕事の魅力

※本取材は2026年5月実施。
所属および肩書、内容は取材当時のものです。

商社で業務会計や営業事務、総務などの業務を経験した後、2023年に電通ライブへ入社した塩谷さん。学生時代からエンタメ業界に関心を持ちながらも、新卒では別業界へ進みました。キャリアを重ねる中で、「やはり挑戦したい」という思いが強まり、未経験でイベント・スペースの世界に飛び込みました。

異業種からの転職には、どのような不安や壁があったのか。未経験からどのように仕事に向き合い、前職で培った経験がどのように活きているのか。塩谷さんに、未経験だからこそ見えた電通ライブの仕事のリアルを聞きました。

塩谷 亜弓

商社に新卒入社し、業務会計、営業事務、事業部の総務関連業務などに携わる。営業事務では、国外在庫の管理や輸入に関わる書類準備、国内販売に伴う事務処理などを担当。2023年に電通ライブへ入社。現在は、公共系の大型案件やゲームイベント、民間企業のイベントなど、幅広いプロジェクトに携わっている。

エンタメへの思いを持ちながら、商社の事務職からキャリアをスタート

――まずは、電通ライブに入社する前のキャリアについて教えてください。

塩谷:新卒では、食品商社に事務職として入社しました。最初は事業部の業務会計を担当し、経費処理や売掛金の管理など、経理に近い業務に携わっていました。その後は営業事務として、国外在庫の管理や、輸入関連書類の準備、国内販売に伴う事務処理などを担当。転職前は事業部の総務に近い部署で、備品管理や社内書類の確認など、庶務全般を担っていました。

――もともと、エンタメやイベントの仕事に興味があったのでしょうか。

塩谷:はい。新卒の就職活動ではエンタメ業界を志望していましたが、ご縁がなく、最終的に商社へ進みました。実際に働いてみると仕事自体は面白く、勤務時間も比較的安定していたため、ワークライフバランスを取りながら社内でキャリアを積んでいく道もあると感じていました。
ただ、振り返ると心のどこかでエンタメへの思いはずっと残っていたのだと思います。

――そこから、転職を考えるようになったきっかけは何だったのでしょうか。

塩谷:前職で6年ほど働いた頃に、今後の働き方やキャリアを見直す機会があり、転職活動を始めました。当初は事務職ではなく総合職や営業職へのキャリアチェンジを考えていました。
そんな中で、私がエンタメ好きであることを知っている知人から「こういう会社もあるよ」と教えてもらったのが、電通ライブでした。最初は、未経験でイベント・スペース業界に挑戦するのは現実的ではないとも感じましたが、「これを逃したら後悔するかもしれない」と思い、挑戦を決意しました。


未経験でも、考え動き続ける姿勢を見てもらえた

――異業種への転職に不安はありましたか。

塩谷:もちろん、ありました。業界未経験でしたし、働き方も含めて環境が大きく変わることへの不安もありました。ただ、それ以上に、今の状況を変えたい、チャレンジしたい、という気持ちの方が強かったです。

――業務経験がない中で、選考ではどのような点をアピールしていましたか。

塩谷:未経験であることは変えられないので、そこを取り繕うのではなく、自分が主体的に考えて行動できることや、分からないことに対しても粘り強く向き合える姿勢を伝えていました。
また、海外に住んでいた経験があり、英語とフランス語を話せることも強みとしてアピールしました。結果として、そうした姿勢やマインドを評価していただけたのだと思います。

――入社前の電通ライブには、どのような印象を持っていましたか。

塩谷:ホームページを見て、とにかくさまざまなイベントを手がけていて、純粋に面白そうだと感じていました。規模の大きなプロジェクトに関われる会社なのだろうという印象もありました。
一方で、どのようなプロセスでイベントがつくられているのかまでは、外からはなかなか見えませんでした。華やかなアウトプットの裏側で、どのような人がどのように動いているのかは、入社して初めて実感した部分が大きいです。


専門用語も分からないところから、聞き、調べ、実務で学んでいった

――実際に入社してみて、ギャップはありましたか。

塩谷:大きなギャップはあまり感じませんでした。というのも、今までの仕事とは大きく変わることは、ある程度覚悟していたからです。

ただ、仕事内容についてはまさに手探りの状態でした。日常では使わない専門用語も多く、「サインはいくつつくるか」という会話の中で、「そもそもサインとは何か」といった基本的なところから理解していく必要がありました。分からないことは教えてもらいながら、自分でも調べて、一つずつ覚えていきました。

――最初はどのような案件に関わったのでしょうか。

塩谷:入社1年目は、自治体の大型案件に参加しました。通年で実施されるプロジェクトで、夏・秋・年度末と複数回イベントが行われます。最初は先輩のサポートとして、議事録作成や資料づくりなどから関わっていきました。

――未経験の中で、どのように知識や仕事の進め方を身につけていきましたか。

塩谷:「教えてください」と自分から伝えることを意識していました。もちろん、自分で調べられることは調べますが、イベントの仕事はインターネットだけでは分からないことも多いです。現場での判断や、これまでの経験に基づく進め方も多いため、分からないことは先輩や周囲の方に確認しながら進めていました。
質問すれば丁寧に教えてもらえる環境はありますが、受け身でいるだけでは学べません。自分から聞きにいく姿勢や、コミュニケーションを取りにいくことの大切さを実感しました。

――その後は、どのような案件を担当してきましたか。

塩谷:2年目以降は、ゲームイベントの一部エリアや民間企業のイベント、都市型のフェスティバル、モビリティ関連のイベントなど、幅広く経験させてもらいました。現在は海外展示会への出展に向けた企画・運営にも関わっており、少しずつではありますが、一人で任せてもらえる場面も増えてきたと感じています。

前職で培った事務処理力と、クライアント側に近い感覚が活きている

――前職の経験が、今の仕事に活きていると感じる場面はありますか。

塩谷:意外と活きているのは、事務処理に対する抵抗感がないことです。イベントの仕事は、華やかな場をつくるだけでなく、会場使用の申請書類や細かな確認事項など、事務的な業務も多くあります。
前職では事務業務を中心に担当していたため、申請や書類作成、細かな確認作業にもスムーズに対応できます。クリエイティブな企画を考える力とは違いますが、イベントを実現するうえでは欠かせない部分なので、こうした点は前職の経験が活きていると感じています。

――異業種出身だからこそ、果たせる役割はあると思いますか。

塩谷:いわゆる大企業で会社員として働いていた経験は、自分の中に残っていると思います。異なる社風や仕事の進め方を経験しているからこそ、クライアント側の事情や、組織の中での意思決定の流れを想像しやすいと感じています。
企画を提案する際やクライアントと向き合う場面で、「社内ではどのような承認プロセスが必要なのか」「どこがボトルネックになりやすいのか」をイメージできる。この視点は、異業種から来たからこそ持てる強みかもしれません。

――語学力が活きる場面もありますか。

塩谷:現在携わっている海外展示会の案件では、語学力や海外での生活経験が活きる場面もあります。イベントの仕事は多様な領域にまたがるため、これまでの経験が思いがけない形でつながることも多いと感じています。


幅広い案件に挑戦できることが、電通ライブの面白さ

――電通ライブの仕事ならではの面白さは、どこにありますか。

塩谷:まず、仕事の幅が非常に広い点です。案件ごとに規模や内容も異なり、スポーツイベント、企業イベント、公共案件、海外案件など、さまざまなプロジェクトに携わる機会があります。
自分の興味に近い領域の案件に関われることもあれば、これまで想像していなかった分野の仕事に出会うこともあります。そうした多様な挑戦ができる環境が、電通ライブの大きな魅力だと感じています。

たとえば、自分の好きなアーティストやスポーツ、興味のある分野に、仕事を通じて関われる可能性もあります。もちろん、それ自体が目的ではありませんが、興味や関心が仕事へのモチベーションにつながる場面も多いと感じています。

――社風や人の雰囲気については、どのように感じていますか。

塩谷:私が所属している部署は、とにかく明るくて前向きな人が多いです。特に先輩方がとても面倒見が良く、入社当初は多くの場面で助けていただきました。
もちろん、自分から質問しにいく姿勢は必要です。でも、聞けば丁寧に教えてもらえますし、「最後は責任を持つから、まずは挑戦してみなさい」と背中を押してくれる先輩もいます。温かみのあるコミュニケーションを大切にしている会社だと感じています。


大変だからこそ、クオリティに向き合い続ける力が求められる

――大変だと感じることはありますか。

塩谷:未経験だからこそ、電通ライブとして求められるクオリティをどう自分の中で担保していくかは常に向き合っている課題です。先輩たちを見ていると、細部まで徹底して考え抜くことで、高いクオリティを実現しているのだと感じます。自分もそのレベルに追いついていかなければいけない。そこは大変なところであり、やりがいでもあります。

また、案件の規模が大きくなるほど関わる協力会社も増えるため、最初は誰に何を依頼すればよいのか、どこまで頼ってよいのかが分からず、難しさを感じました。
でも、意識的にコミュニケーションの量を増やし、分からないことは教えていただきながら関係性を築いていくと、次の現場でご一緒した時に覚えていてくださることがあります。そうした経験を重ねることで、社内外にも仲間が増えていく感覚を楽しんでいます。

――今後、挑戦していきたいことはありますか。

塩谷:将来的には、大型案件のメインパートを任せてもらえるようになりたいです。そしてエンタメに限らず、多くの人に届くものや、時間をかけてつくり上げていくプロジェクトにも関わっていきたいと思っています。
社内外のたくさんの人が集まり、一致団結してチームで進めていくことが好きなので、これからもっと力をつけて、そうした案件を担えるようになりたいです。


変えたいと思うなら、チャレンジしてほしい

――最後に、異業種から電通ライブへの転職を考えている方にメッセージをお願いします。

塩谷:悩んでいるなら、まずは一歩動いてみることをおすすめします。私自身、転職する前はずっと悩んでいました。でも、今振り返ると、もっと早く動き出してもよかったのかなと思うこともあります。

もちろん、悩んだ末に「今いる場所で頑張る」という選択もあると思いますし、それも一つの正解だと思います。ただ、少しでも「変えたい」「挑戦してみたい」という気持ちがあるのであれば、その思いを大切にして、一歩踏み出してみてほしいです。

未経験で入社すると、分からないことはたくさんあります。最初は専門用語や仕事の進め方も理解できないところからのスタートかもしれません。それでも、自分から聞きにいき、考えて動き続ければ、少しずつできることは増えていきます。少しでも興味がある方は、悔いのないように、ぜひチャレンジしていただきたいです。