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専門性は、
越境するための武器になる。
電通ライブで広がる
映像・テクニカル領域の仕事

※本取材は2026年5月実施。
所属および肩書、内容は取材当時のものです。

映画を学んだ学生時代を経て、デジタルアートや空間演出を手がけるネイキッドに入社した潟中さん。映像・音響・照明などのテクニカルディレクションや、インタラクティブコンテンツの開発ディレクション、映像撮影など、テクノロジーと表現をつなぐ領域で経験を積んできました。

2024年に電通ライブへ入社してからは、映像制作に加え、デジタル、テクニカル、空間演出など、前職で培った専門性を活かしながら、より幅広い領域のプロジェクトに携わっています。

映像やシステム、テクノロジーは、イベントや空間体験においてどのような価値を発揮するのか。専門性を軸に広がるキャリアの可能性について話を聞きました。

潟中 直斗

大学で映画を学んだ後、デジタルアートや空間演出を手がけるNAKED, INC.に入社。映像・音響・照明などのテクニカルディレクション、インタラクティブコンテンツの開発ディレクション、映像撮影などに携わる。2024年に電通ライブへ入社。現在は、映像制作、テクニカルディレクション、デジタル演出などを軸に、イベントや空間体験の企画・制作に関わっている。

映像・テクノロジーの専門性を、より大きな体験づくりへ広げたい

――まずは、電通ライブに入社する前のキャリアについて教えてください。

潟中:もともとは映画に携わりたいと考え、映画を学べる大学に進学しました。学ぶ中でさまざまな映像表現に触れ、次第に映画以外の表現にも興味を持つようになりました。
その時に出会ったのがネイキッドです。もともと映画制作からスタートし、その世界観をスクリーンの外へ広げ、空間演出やデジタルアートへと展開している点に魅力を感じ、入社しました。

ネイキッドでは、映像・音響・照明などのテクニカルディレクションや、インタラクティブコンテンツの開発ディレクションに携わってきました。人の動きやアクションに応じて映像が反応するなど、体験型の演出をつくる仕事です。また、入社当初はムービーのカメラマンとして、撮影やグレーディングにも関わっていました。

――そこから、なぜ電通ライブへの転職を考えたのでしょうか。

潟中:ネイキッドでは自社の作品やコンテンツを手がける機会が多く、とてもやりがいを感じていました。一方で次のステップとして、より大きなクライアントワークや、社会的な影響のあるプロジェクトにも挑戦したいと考えるようになりました。

もうひとつは、より多様な企業やクリエイターと協働したいという思いです。世の中には優れた技術や表現を持つプロフェッショナルが数多くいます。そうした人たちとチームを組みながら価値を生み出したいと考える中で、多様なパートナーと共創できる電通ライブに魅力を感じました。

――電通ライブを選んだ決め手は何でしたか。

潟中:大規模なクライアントワークやパブリックな案件に関われること、そして多様な企業やクリエイターと仕事ができる点です。また面接を通じて、コミュニケーションを大切にしている会社だと感じたことも大きかったです。
自分自身コミュニケーションが得意だと言い切れるタイプではありません。だからこそ、そうした力を伸ばせる環境に身を置きたいと考え、入社を決めました。


前職で培った専門性を、電通ライブでの共創に活かす

――電通ライブに入社してからは、どのような仕事に携わっていますか。

潟中:入社当初は映像制作から関わり始めましたが、徐々にデジタルやテクニカル領域も担当するようになりました。映像単体、システム単体ではなく、複数領域を横断して関わる機会が増えています。
印象に残っている案件のひとつが、大手メーカーのポップアップストアです。新商品のプロモーションとして、ポップアップストア全体の演出に関わりました。その中で、前職のネイキッドと協働し、イマーシブな空間演出を担当しました。

――前職の会社と、電通ライブ側の立場で仕事をするのはどのような経験でしたか。

潟中:とても面白い経験でした。ネイキッドの強みや特性を理解していたので、それをどのように引き出すかを意識しながらプロジェクトを進めることができました。
制作期間が非常にタイトだったため、限られた時間の中で、ブランドに適した演出や体制をどう実現するかを考えました。その中で導き出した最適解が、ネイキッドとの共創です。前職で培った経験やつながりが、現在の仕事にそのまま活きた案件だったと感じています。


技術は目的ではなく、体験の質を高めるための手段

――映像やシステム、テクノロジーは、イベントや空間体験においてどのような役割を果たすと考えていますか。

潟中:テクノロジーは体験の質を高めるものだと思っています。映像や音響、システム、デジタル演出は、来場者がその場でしか感じられない温度感や熱量、没入感を生み出すうえで重要な役割を担っています。

一方で、「新しい技術を使いたい」「新しい表現を入れたい」という話になることも多いのですが、本当にそれが必要なのかは慎重に見極める必要があります。技術そのものが目的になってしまうと、本来実現したい体験からずれてしまうことがあるからです。
まず実現したい体験があり、その質をどう高めるかを考える。その上で、どの技術やシステムを選択するかを判断していくことが大切だと思っています。

――クライアントワークならではの難しさはありますか。

潟中:クライアントワークでは、予算やスケジュール、運用面など、現実的な制約が必ずあります。その中で、どこまで体験の質を高められるかが難しさでもあり、面白さでもあります。
たとえば映像演出ひとつを取っても、解像度や表示サイズ、システム構成によって体験の印象は大きく変わります。表現としての理想と現実的な条件のバランスを取りながら、できる限り質を高めていくことを意識しています。


作品づくりから、ブランドの目的を表現に変換する仕事へ

――電通ライブに入社してから、広がったスキルや視点はありますか。

潟中:大きく変わったのは、プロジェクト全体を俯瞰する視点です。前職では、自分たちの作品やコンテンツをどうつくるかが中心でした。電通ライブでは、クライアントワークが主軸となるため、「なぜこの施策をやるのか」「ブランドとしてどんな課題があるのか」「どんなビジョンを表現すべきか」といった点から考える必要があります。

以前は、表現として優れていればよい、作品として完成度が高ければよいと考えていた部分もありました。でもいまは、それだけでは成立しません。目的を起点に、それをどのように表現へ落とし込むのか。そのための言語化や設計が、非常に重要だと感じています。

――当初期待していた、多様なプロフェッショナルとの共創は実現できていますか。

潟中:実現できています。電通ライブには、社内外に多様な企業やクリエイターとのネットワークがあります。興味のある企業やクリエイターと、社内の誰かがすでに接点を持っていることが多く、紹介してもらえることもあります。「この企業、このクリエイターと一緒にやってみたい」という思いを、実現しやすい環境だと感じています。

専門性を手放さず、違う視点を持つプロデューサーへ

――同じように映像やデジタル、テクノロジー領域で経験を積んできた人にとって、電通ライブの魅力はどこにあると思いますか。

潟中:まず、案件の規模が大きい点です。大規模なクライアントワークや、社会的な影響力のあるプロジェクトに関われることは、大きな魅力だと思います。
もうひとつは、社内に蓄積された情報やナレッジの豊富さです。多くの社員が多様な案件に関わっているため、知見が共有されやすい環境があります。プロジェクトの報告会やナレッジ共有の機会もあり、自分だけでは得られない視点に触れられる点は刺激になっています。

――専門性を持って入社することに、不安を感じる方もいるかもしれません。

潟中:自分もそうでした。映像やデジタル、テクノロジーの専門性を軸にしてきた方の中には、電通ライブのように扱う領域が広い環境で、自分の専門性が薄れてしまうのではないかと感じる方もいると思います。
ただ実際には、専門性が土台にあるからこそ、他のプロデューサーとは異なる視点を発揮できます。その視点を、他領域のメンバーと掛け合わせることで、より良いアウトプットにつながると感じています。専門性が活きる場面は必ずあります。
スペシャリストとして専門性を深めるのか、それともジェネラリストとして領域を広げるのかは、多くの人が悩むテーマだと思います。しかし、どちらかを選ぶのではなく、専門性を持ったまま視野を広げるという選択もできます。実際に自分は、電通ライブでそのようなプロデューサー像を描けるようになりました。

――働きやすさや、制度面の魅力はありますか。

潟中:入社3年目で育休を取得しました。上長やプロジェクトメンバーと相談しながら体制や引き継ぎを調整し、自分の希望に沿う形で取得することができました。
少し変則的な取り方ではありましたが、周囲も快く受け止めてくれました。男性社員の育休取得も社内では当たり前になっているので、ライフステージの変化に合わせて働きやすい環境だと感じています。


大きな案件で、新しい体験づくりに挑戦していきたい

――今後、どのようなことに挑戦していきたいですか。

潟中:自分のルーツである映像やテクニカル、デジタルの領域を起点にしながら、企画の上流やプランニングにもより深く関われるようになりたいと考えています。
同時に、新しい技術や表現にも積極的に挑戦していきたいです。もちろん、技術を使うこと自体が目的になってはいけません。ただ、大規模な展示会などを見ていると、似たような表現が増えていると感じることもあります。そこを打破できるような新しい表現を、常に模索していきたいです。

また、社会的な影響力のある案件や、パブリックなプロジェクトにも引き続き挑戦していきたいです。都市の夜間景観やナイトタイムエコノミーの領域は、前職から取り組んできたテーマでもあります。そうした分野においても、電通ライブとして価値を発揮していきたいと考えています。

――最後に、同じ領域から転職を考えている方にメッセージをお願いします。

潟中:映像やデジタル、テクノロジーの専門性を持っている方にとって、電通ライブはその専門性を起点に仕事の幅を広げられる環境だと思います。
専門性を手放す必要はありません。むしろそれがあるからこそ生まれる視点があり、それを起点に、他のプロフェッショナルやクライアントと価値を創り上げていくことができます。
電通ライブには、制作に近い視点を持ちながら、プロデューサーとして全体を見ていく役割があります。自分の専門性を武器に、より大きな規模のプロジェクトや、多様なチームとの共創に挑戦したい方にとっては、とても魅力的な環境だと思います。