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興福寺中金堂落慶記念ライトアップ

  • 奈良新聞社
  • November / 11 / 2018
  • 法相宗大本山興福寺

世界遺産興福寺伽藍の中心にある最も重要な建物「中金堂」が再建。 その落慶記念イベントの一つとして行った、拝観者参加型の特別記念ライトアップ。

コンセプトは、天平への回帰~創建時に思いを馳せる時間旅行~とし、「創建時の平城遷都の賑わい」と「新しい時代に再建された喜び」とが時代を超えて融合する特別な夜の光を芸術家・高橋匡太氏、音楽家・山中透両氏のプロデュースにより表現した。
落慶を祝うライトアップイベントではあるが、建築様式や色彩を大事にしながら、制御されたLED提灯を手渡された拝観者が演出の一つとなり、人の賑わいが夜の景色を作り出す参加型のライトアップ演出を行った。
制御されたLED提灯を手渡された拝観者は演出の一部となり美しい夜の景色を作り出し、建物の光と連動する提灯の演出は、夜間の「人の賑わい」を可視化するという、火を灯りとして用いていた時代には当たり前であった景色をデジタルな技術を用いて現代の時代へ蘇らせている。
ライトアップと一言で言っても派手さや美しさだけではない異なる切り口でデザインし、光を持ち運ぶという参加型のライトアップは他に類を見ない事例である。

 


写真:Murakami Mito

興福寺中金堂落慶記念ライトアップ

奈良新聞社

2018年10月20日 ~ 2018年11月11日
法相宗大本山興福寺