2021/10/06
「ドバイ万博日本館」建築設計チームが語る、「つなぐ建築」に込めた想い(後編)
DENTSU LIVE | 電通ライブ
「山そのものが工場」との考えのもと、「世界に誇る水の山」南アルプスが長い年月をかけて清冽な天然水を育むことを伝えるための様々な仕掛けを施し、サントリーの理念である「水と生きる」や「人と自然が響き合う」が体感できる場所となっている。
人と自然と工場が調和し一体化をめざしたデザイン構成によって世界に誇る水の山 南アルプスを体感できる空間にリニューアル。南アルプスの恵みを感じさせる素材をコンテンツと合わせて各所に用いて来場者に天然水 南アルプスのイメージをゆっくりと深く浸透させていく仕様とした。
南アルプスの特徴である大自然を感じてもらうため、バスの停留所を少し離れた場所に置き、工場まで少し歩けるようにしている。来場者は工場の背後にそびえたつ南アルプスの山々を眺めながら、工場前の遊歩道を進む。
県産材を用いた「ミズクマ君」のバス停も新たに設置した。
エントランスではアナログな作りにこだわった造作を展示。南アルプスという場所の特徴や、南アルプスの特徴である「花崗岩」を通して、どのように天然水ができるかなどを説明する。
通路には天然水のラベルの面積を約1800倍に拡大した巨大ラベルを設置した。
普段あまり注意してみることのない動物や植物のイラスト、注意書きまで細かく見ることができる。巨大ロゴ部分はフォトスポットに。QRコードも実際に読み込むことができる。
3Fへ上がると、1Fとは一転して暗く落ち着いた空間に。EVを出て正面に南アルプスの山々を再現したジオラマ模型が置かれており、プロジェクションマッピングが上映される。来場者が今いる場所がいかに雄大な場所かを体感することができる。
その他、生産ラインの見学部屋には展示用の什器も設置した。
サントリー食品インターナショナル
2019年4月19日オープン
山梨県