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あらゆるイベントに最適な場を提供する、会場検索サービス「VENUE LINK」開発の舞台裏(後編)

  • August / 16 / 2023

2023年7月24日にリリースされた、イベント会場情報検索サイト「VENUE LINK」(ベニューリンク)。このサービスは、イベントのための会場リサーチや選定に関する、電通ライブの知見やノウハウを土台として、これまでにないイベント会場検索サービスとして構築したものです。コロナ禍を経て縮小したリアルイベントの現状を受け、「世の中に1つでも多くの感動体験を生み出すきっかけをつくりたい」という、開発者らの思いで誕生しました。
電通ライブで「VENUE LINK」を担当する野田真史と小俣恵里香へのインタビュー前編では、立ち上げの背景や具体的なサービス内容を紹介しました。後編となる今回は、「VENUE LINK」をユーザーにどのように活用していただきたいか、という開発サイドの思いや、今後の展開について聞いていきます。

※本記事は、「Transformation SHOWCASE」からの転載となります。

 

新しい電通ライブのブランディングとしての「VENUE LINK」

 

Q.前編で、「VENUE LINK」は無料で会場情報を掲載しているというお話がありました。情報を検索するユーザーも無料で利用できるわけですよね。電通ライブにとって「VENUE LINK」はどのような位置付けなのでしょうか。

野田:先ほども小俣がお話しした通り、このサービスの基本にあるのは、イベント開催の大きなハードルとなる会場探しを簡単にすることで、「世の中に1つでも多くの感動体験を生み出すきっかけをつくりたい」という思いです。例えば会場側から掲載料を頂くとか、ユーザー側から使用料を頂く、といった形での収益化に価値を見いだすのではなく、当社が少しでも多くの方の感動体験のお手伝いすることが重要だと考えています。「VENUE LINK」は、あくまでもそのための入り口の1つです。

リリースで、「電通ライブが培ってきた経験と実績、データをフル活用した会場マッチングを軸に、イベント領域のプラットフォーマーを目指す」とうたっている通り、より良いイベントを開催したいというユーザーのニーズと、会場の価値を正しく評価してくれる利用者を呼び込みたいという会場のニーズを満たすことが電通ライブの果たすべき役割ですし、だからこそ「VENUE LINK」は、感動体験の担い手としての電通ライブが広く提供すべきサービスだと思っています。

電通ライブ 野田 真史

 

Q.ある意味で、電通ライブにとっての「新しい顔」と言えるのかもしれませんね。電通ライブからの情報発信の窓口としても機能しそうです。

野田:そうですね。サイトでは、検索だけでなく、イベントのプロの視点で編集された最新のトピックス記事や会場特集記事なども発信していきます。その記事での情報がイベントをはじめとした感動体験を考える上でのヒントになってくれたらと思っています。

 

Q.想定するユーザーは、ビジネスユースでのイベント開催を考えている企業や制作会社の担当者ということですが、イベントの規模感などはある程度決まっているのでしょうか。

野田:ビジネスユースというと大規模なイベントを想定しがちですが、例えば開発部が新製品の展示会をやりたいとか、営業部がクライアントとの懇親会を行いたい、など、社内で完結するようなイベント規模も想定しています。普段、広告代理店やイベント制作会社とお付き合いの無い方々にもぜひ使っていただき、会場探しに役立てていただけたらと思っています。

小俣:主催者はもちろんなのですが、広告会社やイベント制作会社にもぜひ使っていただきたいと考えています。イベント開催に欠かせない会場探しにかかる労力とコストをカットすることで、多くの人にイベントを開催できるようになってほしいですし、イベント制作のプロたちにも、もっと積極的にイベントの提案をしてほしい。そのお役に立ちたいという思いです。「VENUE LINK」がイベント業界全体の活性化につながっていくことを願っています。

 

「感動体験」を生み出すサービスとして、進化を続けていく

 

Q.「VENUE LINK」というサービスの根底にある、「感動体験を生み出す」という言葉、とても素敵ですよね。もし、「VENUE LINK」のサイトづくりやUIに「感動体験」づくりにつながるこだわりのようなものがあれば、ぜひご紹介ください。

小俣:会場探しは、イベントに合わせての条件で絞り込んでいくと考えると、どうしてもシステマチックになりがちです。でも「イメージで検索」というツールは、さまざまな利用イメージを見ているだけで、イベントに対するイメージが膨らみ、アイデアがどんどん湧いてくる。それが結果的に感動するようなイベントづくりにつながるのでは、と思っています。このため、サイトづくりに際しては、会場検索サイトに限らずさまざまな情報検索サイトをリサーチし、「眺めるだけで楽しくなる」「わくわくする検索」といった要素をサイトに反映させました。

電通ライブ 小俣 恵里香

 

野田:まだ実装はできていないのですが、会場でのイベント事例からも検索できるようにしたいと思っています。事例から検索できれば、イベント開催に不慣れなユーザーでも、イメージ通りのイベントを開催しやすくなります。システム的なユーザビリティだけでなく、ユーザーが求めているものをかなえるために何が必要かを考え、機能を追加していくことで、最終的には、ユーザーにこの会場でイベントをして良かったと満足してもらえればいいですね。また、会場にもこのイベントに使ってもらって良かったと思ってもらえるような、仕組みを構築できればと考えています。

 

Q.最後に、「VENUE LINK」を通して目指す姿やメッセージをお聞かせください。

小俣:「電通ライブ=イベント制作会社」というイメージを持っている方は少なくないかもしれませんが、当社は決してそれだけの会社ではありません。「VENUE LINK」をきっかけに、電通ライブだけでなく、電通グループ全体が、イベントを通し、またイベントの枠を超えて、さまざまな取り組みをしていることをお伝えできればと。それが多くの方のお役に立てるよう、これからもアップデートを続けていきたいと思います。

野田:電通ライブにとっては新しい、一般ユーザー向けの「VENUE LINK」というサービス提供を通じて、自分たちはきちんと世の中の人のために役立つものをつくっているんだ、ということを今まで以上に自覚して仕事をしていきたいと思っています。電通ライブの社員にとっても、誇りとなるようなサービスにしていき、もっともっと多くの人たちに貢献できる会社であり続けたいと思います。

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「VENUE LINK」は、ユーザーと会場のニーズに合わせたマッチングを行う会場情報検索サイトであると同時に、より良いイベントのサポートをすることで、世の中に「感動体験」を生み出していきたいという強い思いを形にしたサービスとなっています。業界全体が盛り上がるきっかけになることを期待しています。
イベント制作会社や広告代理店をはじめ、各企業のイベント開催担当の方、また、施設所有者の方で「VENUE LINK」のサービスに興味を持たれた方は、お気軽にCONTACTよりお問い合わせください。

野田 真史

【プロフィール】
株式会社電通ライブ
ビジネスクリエーションユニット ビジネスクリエーション1部 / 部長、プロデューサー 

2008年、株式会社電通ライブ(旧・電通テック)に入社。入社以来、イベント・スペース領域のプロデュース業務に携わる。自動車・情報通信・飲料業界を中心に多くのブランドプロモーションのプロデュースを手掛けてきた。さまざまなステークホルダーが関わる国際的・大規模イベントでの統括プロデューサー実績も多数。

小俣 恵里香

株式会社電通ライブ
ビジネスクリエーションユニット ビジネスクリエーション2部 / プロデューサー

2013年、株式会社電通ライブ(旧・電通テック)に入社。入社以来、イベント・スペースデザイン業務に携わる。外資・ラグジュアリークライアントのブランドプロモーションを中心に、自動車・飲料など、さまざまな業界の大型プロモーションイベント・店舗開発などを手掛ける。プランニングから制作、実施、運営までを総合的にプロデュースできることが強み。