2017/09/22
篠山紀信の写真力「うそにうそを重ねるとリアルが生まれる」(後編)
DENTSU LIVE | 電通ライブ
西武鉄道の特急車両「ニューレッドアロー」運行からおよそ四半世紀。
その後継車として、新特急車両「Laview(ラビュー)」が完成。
都市や自然と調和し、風景に溶け込む「いままでに見たことのない新しい車両」が2019年3月16日より運行を開始した。
■デザイナー候補の提案から、デザインコンセプトの策定、車両デザインのプロデュースを実施。鉄道業界と建築業界、異なる目線と価値観を融合し、新しい車両の姿を生み出した。
デザイナー
デザイン監修は建築家・妹島和世氏に、座席シートやカーテン・絨毯などのテキスタイルはデザイナーの安東陽子氏に、天井照明をはじめとする車内の照明デザインは照明家の豊久将三氏に、デザインコーディネーションとグラフィックデザインは建築家の棚瀬純孝氏に依頼し、4人がタッグを組み、いままでにない車両デザインを創りあげた。
デザインコンセプト
・都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込む特急
・みんながくつろげるリビングのような特急
・新しい価値を創造し、ただの移動手段ではなく、目的地となる特急
■作ったのは新しい風景(エクステリア)
・前面ガラス
国内初となる曲線半径1500mmの大きな三次元の曲面ガラスを採用し、やわらかな印象の先頭デザイン。
・車体カラー
「都市や自然の中でやわらかく風最に溶け込む」デザインを実現するため、アルミ素材の車体に塗装仕上げ。写り込み具合にもひと工夫し「あたらしい風景」を作り出せる特色のある素材感を追求。
・客室窓。
お客様一人ひとりがくつろげるリビングのような空間とするため、縦1350mm×横1580mmの大型窓ガラスを等間隔で配置。
■自分の時間を過ごす、やわらかな空間(インテリア)
・客室
大きな窓のある明るい白い壁の室内に、あたたかな黄色配色を基調とした座席シートを配置。 いままでの特急にはない身体をやわらかくつつみ込むソファーのようなデザイン。
・照明
シンプルなボールト(曲面)天井からの間接照明により、やわらかな光あふれる照明デザイン。また、時間帯により、光の色を変えて、リビングにいるようなくつろぎの空間を演出。
・第13回キッズデザイン賞(子どもたちを産み育てやすいデザイン部門)受賞
・iFデザインアワード2020受賞
・2019年度グッドデザイン賞 グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)受賞
・鉄道友の会選定 2020年ブルーリボン賞受賞
西武鉄道株式会社
2019年3月16日~
埼玉県所沢市